現在は個人でも実に多くの電化製品を所有するようになっていて、その電化製品に電力を供給するためにコードを使う必要があります。乾電池や蓄電池を使えばコードは必要ありませんが、電力供給量が少なく使える電化製品は限定的であるので、電力会社から提供される電気を使う手段を講じるしかないでしょう。一般家庭であれば所有者が任意で使う電化製品を制限できますが、これが企業や事業者であると簡単に使用する機器を削減できないケースがあり、発生する電源コードが業務に大きな支障を発生する可能性があります。これは床に大量の配線コードが置かれていると移動する際に邪魔になってしまい、転倒する確率が極めて高くなってしまいます。

また、転倒することで電源が機器から抜かれてしまうと、データを保存しなければならないものはデータが破棄されるといった悪影響も否定できません。配線ダクトは電化製品に使われるコードを個別に収納するために作られる設備であり、企業などでは多くが室内に設置しています。これは従業員の危険防止という意味だけでなく、データの消失やオフィス機器が使えないことで業務が滞ってしまう事態を防ぐためです。配線ダクトがなければ電源コードが収納できないので、従業員は移動する際に床などに注意を払わなければいけなくなってしまいます。

他にも電源コードはホコリが大量に蓄積するとトラッキングという発火現象が起きる危険性があり、ホコリの蓄積を最小限にする意味からも配線ダクトを使って電源コードを収納する方法は有効です。このホコリは空気中の塵が堆積して生じるので完全に排除することができないことから、事前にトラッキングの危険性を回避する配線ダクトを使うことは適切な方法と言えます。